ドッグファイト 2018 2 25

 今日のニュースには、
F-35ステルス戦闘爆撃機の写真がありました。
 私は、F-35戦闘爆撃機については、
2016年9月25日に、「Code One Jet」という文章を書いています。
 F-35は、日本の民主党政権時代に採用が決定されましたが、
私は、「Code One Jet」という文章の中で、
「日本の国防指針の『専守防衛』と矛盾するかもしれません」と書いています。
 この戦闘機の特徴は、敵に気づかれることなく、
遠距離から「視程外射程のミサイル」を発射して決着をつけるというものです。
つまり、接近戦闘に入るのを避けるのが、ステルス戦闘機の基本です。
 このような戦い方は、
「先制攻撃」か「本格的な戦争になった場合」を連想させます。
 しかしながら、現実は違うでしょう。
平時においては、国籍不明機を発見したら、
目視で確認できる距離まで接近してから、
国籍不明機に対して警告をするでしょう。
これは、アメリカ空軍でも同じだと聞いたことがあります。
 不測の事態が発生するのは、このような時でしょう。
正に「目視で確認できる距離」で不測の事態が発生して、
国際紛争につながったというのが、今までの経験則です。
 そうであるならば、ドッグファイトに勝つにしても、
ドッグファイトを避けるにしても、
戦闘機には「驚異的な運動性能」が必要です。
 私は、ドッグファイトに強い戦闘機を開発するか、
「F-15イーグル戦闘機」をハイテク装備にするのが現実的だと思います。
 現在、F-15は、近代化改修が行われていますが、
さらなるハイテク化が必要でしょう。

Code One Jet 優良機 2016 9 25

書名 JWings Jウイング 11月号 イカロス出版
    日本初装備のステルス戦闘機F-35が完成

 ステルス戦闘機F-35には、3種類あります。
F-35A(空軍用)、F-35B(海兵隊用)、F-35C(海軍用)になります。
 今年の8月、アメリカのテキサス州にある、
ロッキードマーチン社の工場で完成して、
初飛行した日本向けのF-35の1号機は、
F-35A(AX-1)となります。
 AX-1からAX-4までは、
テキサス州の工場で製造され、
AX-5からは、三菱重工の小牧南工場で組み立てられます。
 この雑誌によると、
日本で最初に見ることができるF-35は、AX-5になる見込みだそうです。
 AX-1からAX-4までは、完成後、
アリゾナ州の空軍基地に送られて、
そこで、航空自衛隊のパイロットが飛行訓練を行うことになります。
 さて、F-35は、ステルス戦闘機なので、
日本の空の防衛の概念を変えることになります。
 ステルス戦闘機の基本は、
敵に気づかれることなく、
遠距離から「視程外射程のミサイル」を発射して決着をつけるというものです。
つまり、接近戦闘に入るのを避けるのが、ステルス戦闘機の基本です。
世界の趨勢も、「視程外射程のミサイル」が主流となっていくでしょう。
 そういうわけで、F-35は、F-15のように「接近した空中戦」を想定していないかもしれません。
あるいは、近距離まで接近して、未確認飛行機を威嚇するのも不向きかもしれません。
 そのうえ、F-35は、戦闘爆撃機なので、
爆撃の性能は、優れたものになっていくでしょう。
 そうなると、日本の国防指針の「専守防衛」と矛盾するかもしれません。
もちろん、F-35に、「視程内射程のミサイル」を装着すればよいのですが、
これは、ミサイルの「外付け」となりますので、
ステルス性能が低下してしまいます。
 そこで、日本では、国産のステルス戦闘機「心神」の開発が進んでいて、
「心神」が、優れた「接近した空中戦」性能を発揮すれば、
専守防衛という指針にも合致していきますが、遠大な話です。
そもそも、ステルス戦闘機の登場によって、専守防衛という概念は時代遅れになったでしょう。
 ところで、F-35の特徴は、データリンクです。
あらゆる軍事的資源とデータリンクして運用されることになるでしょう。
 つまり、F-35は、コンピューターネットワークが空を飛んでいるようなものです。
あるいは、コンピューターの手足が空を飛ぶようになったとも言えるでしょう。
そういうわけで、軍事のコンピューターネットワークの整備が非常に重要となります。





























































































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